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Shuji Nakamura’s Fusion Startup to Conduct Its Own Laser Experiment By The End of 2024 – Japanese –

Nikkei article,Dec 2024
USA カリフォルニア州—Blue Laser Fusionはノーベル賞受賞者の中村修二氏左が率いる

Original source: Nikkei.com, December 18, 2024. Click here for the article link


Blue Laser Fusionはノーベル賞受賞者の中村修二氏左が率いる 青色発光ダイオードの研究でノーベル賞を受けた中村修二氏が立ち上げた核融合発電スター トアップ、Blue Laser Fusion(ブルーレーザーフュージョン、BLF)は2024年内にも核融 合を起こす独自技術の実験を日米で始める。レーザーを使う方式の一種で、世界初の技術 だ。核融合反応から得るエネルギーで30年以降に安定した発電を目指す。

BLFが採用するレーザー方式は、燃料となる物質にレーザー光を当てて高温・高圧状態にす ることで、物質の原子核同士が融合する反応を起こす技術だ。反応から得られる膨大なエネ ルギーを取り出し、それを熱源として発電に利用する。 安定して発電するには、レーザーを高い出力で多頻度に照射する必要がある。BLFは独自の レーザーを開発し、30年ごろには1メガ(メガは100万)ジュールと高出力で1秒間に10回
程度と高頻度に照射できる核融合炉の実用化を目指す。 レーザー方式を巡っては、22年12月に米ローレンス・リバモア国立研究所の国立点火施設 (NIF)が核融合反応から得られるエネルギーがレーザーで投入したエネルギーを上回る 「点火」を世界で初めて実現したと発表し、注目された。NIFのレーザーは高出力だが、1日
に数回しか照射できず、安定的な発電は難しいとされる。
BLFはレーザーを分岐した後に再結合させる「コヒーレント・ビーム・コンバイニング (CBC)」や、レーザーを特殊なミラーの間で何度も往復させる「オプティカル・エンハ ンスメント・キャビティ―(OEC)」といった技術を組み合わせ、レーザーの出力を増強 し照射する頻度を高める。OECを核融合で使うのは世界で初めてだという。


BLFは大阪大学と米カリフォルニア州に置く研究施設に装置を設け、年内にも稼働を目指 す。当初は設備の大きさが10分の1でレーザーの出力も10ジュール程度でスタートする。
CBCレーザーの本数を増やすことなどを通じ、25年には1キロジュールまで出力を上げたい 考えだ。中村氏は「1キロジュールの出力を実証できれば、光源を増やすことで1000倍にあ たる1メガジュールの達成が見えてくる」と説明する。 阪大のレーザー科学研究所は照射頻度が高いレーザー技術を開発しており、世界有数の研究 機関とされる。BLFは阪大と共同研究に取り組んでおり、放射線の中性子を発しない核融合 燃料の開発も目指している。 核融合発電は、太陽で起きている反応を地上で再現して得たエネルギーを使って発電する技 術だ。発電時に二酸化炭素(CO2)を発生させず、1グラムの燃料から石油8トン分のエネ ルギーを生み出せるとの試算もある。

核融合には磁力を使って制御する磁場閉じ込め方式など複数の方式がある。22年にNIFが点 火に成功したのを機に注目されたレーザー方式は、大阪大学発のスタートアップであるEX-
Fusion(エクスフュージョン、大阪府吹田市)がBLFとは別の照射方法などを使って取り組 んでおり、日本の研究者が深く関わりながら実用化に向かっている。

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